 
■商売繁盛の神様
おちょぼさんの愛称で親しまれているお千代保稲荷神社は、日本三大稲荷の1つとして知られ、年間二百万人の参拝者で賑わっています。
社殿の入口の近くにお供え用のお酒と油揚げを売る店があり、藁に通された三角の油揚げがおもしろいようにさばかれています。参拝者はこの油揚げをお供えして、商売繁盛などのお願いごとをしますが、そのお供え物が拝殿の前にどっさりと並べられ、普通の神社では見られない風景です。
「千代保稲荷神社」が正式な呼び名で、大祖大神、稲荷大神、祖神が祀られています。この神社は八幡太郎義家の六男義隆が分家するとき、祖先の霊璽、宝剣、義家の画像の三点を「千代、千代に保っていけ」と賜ったのが始まりで、「千代に保て」の由来からきています。源氏が滅びてから文明年間(今から約五百年前)に、森八海がこの須脇の里を開き、義家公から授けられた源氏の霊璽を祀ったのが始まりといわれ、森八海を開祖として、現在で十九代目になります。
なお、お供えの油揚げはお狐さんとは関係なく「イナリのナリは、物や生命を生み出す神」のことで、農業や商売繁盛に関係があります。
油揚げをお供えするのは、揚げ物には蛋白質や脂肪が含まれていて体に良いという理由からです。 |